よもやま, 雀荘業界

雀荘業界の未来

カジノ法案が成立しても、パイの小さな雀荘業界にはさほど影響はないであろうことは先日の記事で述べた。

それでは雀荘業界が生き残るには、どのような戦略をとるべきか。

筆者の答えは「レートの排除」である。つまり賭け麻雀を捨て、業界全体が「ノーレート」の推進に舵をとるという意味だ。

大きな流れで言うと、雀荘業界のピークである昭和40年代から現在にかけて、麻雀は「低レート化」の道を歩んできた。一部のお金持ちや、特殊な人種のものから一般大衆へと浸透するには、低レート化は必然の流れであった。現在は1000点50円ほどのレートで遊ばせる店、いわゆる「テンゴ雀荘」が主流である。しかし主流とは言っても、全体からみると店舗の減少は止まらず、衰退の途にあるのは明白である。



ところで一方、お金を賭けない「ノーレート店」や高齢者向けの「麻雀教室」などは盛況なのである。
麻雀を打ちたい人、覚えたい人は増えていることは過去にも述べた。
レート有りの雀荘チェーン店でも、一部の店舗ではノーレートとしている店もある。
筆者はこの流れを、業界全体で推し進めすすめることが雀荘業界の生き残る唯一の解であると考えている。

それは先に挙げたお客の動向からも明らかなのだが、しかしながら業界全体からは、どうも積極的な動きは見られない。なぜか? 答えは明白である。「賭け麻雀の方が儲かる」からだ。

東京都の場合、麻雀店は1人頭、1時間に600円以上のゲーム代をとってはいけないと条例で定められている。単純に、8時間遊ぶと4800円程度の料金がかかることになる。しかし、ノーレート店だとそうはいかない。お店の方針にもよるが、1日打ち放題で3000円程度が常識的な上限だろう。雀荘はもちろん営利目的で運営されているのだから、このことをもって責めるわけにはいかない。しかし、部外者から見ると目先の売り上げに囚われすぎているようにも見える。



というわけで、現実の雀荘業界の動きは筆者の考える未来とは違う方向を志向している。つまり「賭け麻雀の合法化」を目指しているのだ。

筆者も麻雀の扱いが「非合法なギャンブル」から「合法なゲーム」へと変わることを望んでいる点は同じである。しかし、業界の動きは「ギャンブル」それ自体を合法化とするよう法改正を求めていくそうである。

しかし残念ながら、彼らの努力は徒労に終わるだろう。なぜならば、ここでカジノ法が立ちはだかるからだ。

カジノ法案の根幹は「非日常のリゾート空間でのみ、ギャンブルが合法的に楽しめる」ことを売りとしている。ところがカジノだけでなく、街中の雀荘でも合法的にギャンブルができるとなれば、同法との整合性がとれなくなってしまうのだ。

ゆえに私は「賭け麻雀合法化」は露と消える可能性が高いと思う。

念のために付け加えるが、私は賭け麻雀自体を好きではないが、否定はしていない。しかしそれはやはり、仲間内でのみ行われるべきことであろう。雀荘側が客同士をセッティングしてしまうと、管理賭博を否定できなくなってしまう。

私の愛する「麻雀」が「違法賭博」のレッテルから逃れられるのは、いつのことになるのだろうか。

※この記事は旧サイトの同名記事を再考・加筆したものです。




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2015-06-24 | Posted in よもやま, 雀荘業界No Comments » 
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