レビュー, 近代麻雀

「近代麻雀」7月15日号を読んでみた その2

「近代麻雀」7月15日号
付録DVD付き特別定価570円

「HERO」
第2次東西決戦1回戦と2回戦の繋ぎの回。なので、お約束の伏線がいくつか張られてます。清麿の連れション、西方の「気になる」セリフなどが怪しいですね。大きな盛り上がりはありませんが、ビジュアル的にも都知事の悪い顔、蟻地獄を模したカジノ、腕が伸びる敵など、工夫が盛り込まれています。いかんせん月イチ連載だと、読者側の熱が冷めてしまうのですが、そこは致し方ないところでしょう。

「一八先生」
いま私が「近代麻雀」で一番面白いと思うのがこの作品です。今回は森田まさのり風の戸田幹浩君のエピソード。今回の発見は「表情の表現力が豊かな森田まさのりは、麻雀漫画に適している」ということでしょう。完コピレベルの森田キャラクターと、これも再現度の高い室塚先生が同居する世界を、8ページにまとめあげる力は高く評価されるべきだと思います。大変おもしろいです。

「麻雀小僧」
予選ラウンド3組1回戦目、田中・国枝・土門・島田の戦い。
プレイヤーの内面描写力は日本一の押川作品。これぞ麻雀漫画、と言いたくなるほど高い完成度です。今回も、圧倒的リードを捲くるための国枝の親リーチに対して、田中がとったアクションをケレン味なくまっすぐに描き、読ませる構成力はとてもすばらしいですね。とてもおもしろいです。

「モリソン」
対梅田戦を巻いて終わらせ、ヒル蔵を巻き込み、2個目の指輪の持ち主が登場と、かなりスピーディーに話が展開しており、構成も上手く退屈させません。これが打ち切りのために話を巻いているのではないことを祈りたいと思います。なかなかおもしろいですよ。

「ムダヅモ無き改革」
トロツキーの自爆が船を巻き込み、闘牌は不可能に陥りました。こちらは露骨に話をまとめにきましたね。正しい判断だと思います。大和田作品はテンポと勢いが命なので、小気味よく進行してもらいたいものです。沈みゆく船の上では、真田と小泉の戦いになるのですが、正直なにをやっているのかよくわかりません(ホメています)。麻雀のアガリ手が相手への物理攻撃となる表現の元祖は片山まさゆき作品ですが、今にして思えば、荒木飛呂彦のスタンドの発明と同程度の、高度な漫画表現なのではないかと感じざるを得ません。おもしろいです。

「はっくん」
「ゆるキャラ」と称する奇天烈なキャラクターが寸劇を繰り広げる作品ですが、残念ながら私には面白さは理解できませんでした。和一翻(あがりいーふぁん)という人物が登場しますが、読者には「拝一刀」のパロディーであることは伝わったのでしょうか。心配です。

近代麻雀 2015年 7/1号 [雑誌]

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2015-06-18 | Posted in レビュー, 近代麻雀No Comments » 
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